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2018年2月2日(金)

米軍事件から孫子守るため

名護市長選 被害者の親類「稲嶺さん何としても」

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(写真)街頭で支持を訴える崎浜清子さん=1日、名護市内

 「子や孫の命を守りぬく 現市長に1票を」。満開の桜を背景に書き込まれた12行の書き出しで始まる、名護市長選(4日投開票)で稲嶺ススム候補を推す「誇りある名護市をつくる会」の法定2号ビラが市民の心を動かしています。

 このビラに涙し、ススム市長の3選へ街頭で手を振り続ける女性がいます。沖縄県うるま市で米軍属に20歳の命を奪われた女性の親類です。今も癒えない悲しみとくやしさ、ススム市長3選への痛切な思いを聞きました。

 「命を奪われたのは長男の嫁のいとこです」

 名護市の市街地の交差点で法定ビラを掲げて通行人や行き交う車のドライバーに手を振り、笑顔を向ける崎浜清子さん(70)。

 女性は、崎浜さんを「おばちゃん」と呼んで、街中であえば崎浜さんとハイタッチして再会をよろこびあう仲でした。

 法定ビラの表紙に書き込まれた「子や孫の命を守りぬく」の文字を目で追いながら言いました。

 「嫁のいとこを殺し、小学校の校庭にヘリの窓枠を落下させる米軍基地あるがゆえの事件・事故が繰り返されるのは米軍が沖縄県民をゴミか奴隷ぐらいにしか思っていないからだ。安倍さんや相手候補はどう思っているのか」

 命を奪われた父親はいまも憔悴(しょうすい)し切ったままで、崎浜さんは時間があれば自宅を訪れ、励ましているといいます。

 「私も事件前は新基地に無関心だった、今はちがう。街には米兵があふれ、犯罪が繰り返され、オスプレイやヘリコプターによる墜落事故が起きる辺野古への新基地建設を止めるため、ススム市長を何としても勝たせたい」


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