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2018年2月2日(金)

共同住宅火災11人死亡

札幌 生活保護受給者ら

 札幌市東区にある高齢の生活保護受給者らが暮らす共同住宅「そしあるハイム」で1月31日午後11時40分ごろ出火し全焼、11人(男性8人、女性3人)が死亡しました。北海道警は、11人の身元確認を急ぐとともに、消防と火災の原因を調べています。

 同施設は築50年ほど、旅館を改築した木造2階建てで16人が入居。ほとんどが65歳以上の単身高齢者。13人が生活保護受給者でした。避難した5人は命に別状はないといいます。

 市消防局によると、自動火災報知機や漏電火災警報器などが設置され、昨年12月の確認では法令違反はないとしています。スプリンクラーは未設置でした。

 市保健福祉局によると、施設を運営している合同会社「なんもさサポート」は同市東区で5施設、同北区で29施設を運営し、入居者は合わせて約300世帯。

 火災が発生した施設は、一般用の居住物件(下宿)で、ケースワーカーによる訪問も年2回程度。市の許認可や行政指導の対象外だとしています。火災が起きた日は職員2人が午後5時ごろ、帰宅し、その後、入居者だけでした。


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