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日本共産党

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赤旗

第5回中央委員会総会
「参議院選挙必勝 全国決起集会」

志位委員長の結語

2022年6月3日


 お疲れさまでした。幹部会を代表して討論の結語を行います。

 総会では20人が発言しました。幹部会報告が非常に積極的に受け止められ、躍進への決意がみなぎる討論になりました。

 全国で、党内通信で1万6060人、インターネットで1万5921人、合計で3万人以上のみなさんが、リアルタイムで視聴をしました。450通を超える感想文が寄せられています。全体として必勝の決意がつづられた感想になっています。

 たいへん重要な総会になったと思います。この総会の決定を力にして、必ず結果をだそうではありませんか。(拍手)

平和でも、暮らしでも、「こんな政治でいいのか」という変化が起こっている

 幹部会報告では、参議院選挙にむけた活動の到達点について、「支配勢力による激しい攻撃、ウクライナ侵略に乗じた大逆流を、全党の奮闘で押し返し、これからの頑張りいかんでは勝機をつかめるところまでもってきた」とのべ、活動の飛躍を訴えました。

 きょうの総会の討論を通じて、「激しい攻撃や大逆流を押し返す」という点で、前向きの変化が起こっているということが、浮き彫りになりました。前向きの変化ということの中身を考えますと、討論を聞いていて二つの面があると思います。

 一つは、客観的な情勢の変化ということです。

 ウクライナ侵略が起こった当初は、ロシアの残虐な侵略を見て、またメディアの報道姿勢などもあって、"日本も国を守るためには軍事力増強が必要だ"という気分が、国民のなかに広がっていったことも事実だったと思います。

 ところが、その後、戦争そのものは、ロシアが無法な侵略に固執しているもとで、アメリカの側が、特定の「価値観」や、軍事同盟強化で世界を二分する対応を行っていることもあいまって、長期化し、先が見えなくなるという状況が起こってきています。そして、危機に乗じて、「力対力」――「日米同盟の抑止力強化」、「日本の防衛力の大増強」、「憲法9条改定」という大合唱が起こるなかで、こんな道をすすんでいって大丈夫だろうか、かえって平和が危うくなるんじゃないかと、国民のみなさんが冷静に考えだしている。こういう変化が起こっているということが、きょうの発言でも報告されました。

 暮らしという点では、物価高騰が襲いかかってきて、国民生活への深刻なダメージを日々あたえています。ところが、岸田政権はまったくの無為無策という状況です。国民の暮らしに対しては無為無策を続けながら、軍事費だけは2倍にするということを平気で出してくる。深刻な生活苦に直面して、暮らしを守るうえでも今の政治でいいんだろうかと、国民が考えだしていると思うんです。

 平和の問題でも、暮らしの問題でも、自公政権、「翼賛勢力」の政治でいいんだろうかという疑問が広がり、矛盾が噴き出しつつあるということがいえるのではないでしょうか。

国民の中に起こっている変化と、党の論戦がかみあって力を発揮しつつある

 もう一つは、そういう国民の中に起こっている変化と、日本共産党の論戦がかみあって力を発揮しつつあるということです。そのことも、きょうの発言の中でたくさん語られたと思います。

 わが党は、平和の問題では、一貫して「力対力」でなく「外交で平和をつくろう」と訴えてきました。具体的には、憲法9条を生かして東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」を訴え続けてきました。暮らしの問題では、弱肉強食の新自由主義を転換して、「やさしく強い経済」をつくろうと一貫して訴えてきました。

 これらは日本共産党ならではの訴えであるわけですけれども、これが国民の気持ちとかみあって、響くようになってきた。

全党の奮闘でつくってきた変化に確信をもち、必勝を全党の決意に

 そういう二つの面で前向きの変化が起こってきているわけですが、これは自動的に起きているのではなくて、全党の奮闘でつくってきた変化であるわけです。全党が、攻撃や大逆流に屈しないで、正面から立ち向かって、理性的な対応を貫き、そういう変化をここまでつくってきたということだと思います。

 ですから私は、そういう前向きの変化が起こっているということを、全党の確信にして、ここまで押し返してきたんだから、これからの頑張りで必ず勝とうじゃないかということを、全党の決意にしていくことを訴えたいと思います。(拍手)

組織活動のテンポを「7倍」に引き上げ、勝利に必要なことを掛け値なしにやりきろう

 そのうえでもう一つ問題があります。それは、これから37日間の問題です。

 幹部会報告では、「参院選必勝大作戦」を提起しました。「必勝大作戦」では四つの具体的な方針を提起しています。宣伝物を活用しきって大量宣伝の風を吹かせよう、日本共産党の元気いっぱいの姿を日本列島のすみずみに届けよう。こうした取り組みと一体に、組織活動でテンポを「7倍」に飛躍させようという提起をしました。この「7倍」という提起に対して、討論のなかで、予定候補者の同志からも「7倍にして勝ちます」という決意が語られましたが、全国からの感想でも「7倍」が非常に衝撃的に受け止められています。「7倍はとてもやれそうもない」というのではなくて、「ここまで来たからにはテンポを7倍にアップしてやろうじゃないか」という決意として返ってきていることがとても心強いことだと思います。ここまでみんなの力で攻撃や大逆流を押し返してきた。そこに確信をもって、いまここで、その流れをうんと飛躍させて、組織活動のテンポを「7倍」に引き上げ、勝利に必要なことを掛け値なしにやりきる決意を固めあいたいと思います。

 いまここで、宣伝・組織活動で飛躍をつくる。そして、幹部会報告で訴えたように、質的にも量的にも強い党をつくり、選挙に勝ち、党の未来を開く。この仕事をやりぬこうではありませんか。(拍手)

党躍進の切実で緊急の三つの意義で、全党が燃えに燃え、総決起しよう

 それでは今、活動の飛躍をつくるカギは何だろうかと考えますと、二つだと思います。

 一つは、5中総決定をすみやかに全党のものにして、参院選で日本共産党が躍進することの切実で緊急な三つの意義で、全党が燃えに燃えることです。

 幹部会報告でのべた三つの意義の根本にあるのは、党綱領の中心命題なのです。平和の問題での党躍進の意義の根本にあるのは、異常な対米従属の打破という、党綱領に明記された日本改革の中心命題です。暮らしの問題での党躍進の意義の根本にあるのは、大企業・財界の横暴にメスを入れるという、これも党綱領に明記された日本改革の中心命題です。市民と野党の共闘の問題での党躍進の意義の根本にあるのは、社会発展のどんな段階でも統一戦線の力で進めるという、これも党綱領の中心命題です。

 そうした日本共産党の綱領的な確固とした立場が、いまの情勢のもとで本当に必要なんだというのが、党躍進の切実で緊急な三つの意義の中心点なのです。

 わが党は綱領で団結している党です。三つの意義、その根本にある党綱領の立場で、全党が燃えに燃えて総決起する。日本共産党員魂をみんなが発揮して総決起する。これが飛躍をつくる最大のカギだと思います。

飛躍をつくれるかどうかは、党機関とその長の決意とイニシアチブにかかっている

 もう一つ、カギがあります。それは党機関とその長の決意とイニシアチブです。それが発揮できるかどうか。選挙戦というのは期日の決まったたたかいです。投票日まであと37日間しかありません。一日一日変化をつくって、その変化を加速していくことができるかどうか。これは党機関とその長の決意とイニシアチブにかかっていると思います。

 きょうの討論でも、福岡県の内田県委員長が、「本気で得票目標実現に向かっているかどうか、そうした構えになっているかどうか、これが演説会の取り組みにも問われているのではないか」、「党躍進の可能性は十分にあると思う。この可能性を現実に転化するためには、私たち党機関の構えと覚悟が絶対に必要だ」と発言しました。そういう真剣な自己検討を行い、構えと覚悟を据えて、演説会を成功させた。党員拡大も現勢で前進に転じた。そうした経験が語られました。

 党機関とその長が、私たち中央役員の一人ひとりが、局面を飛躍へと変えていく決意とイニシアチブを日々発揮できるかどうか、ここにもう一つのカギがあると思います。

 この二つのカギを握って飛躍をつくりたい。5中総の党躍進の三つの意義で全党が燃えに燃える。党機関とその長が決意を固め、イニシアチブを発揮して、日々情勢を切り開く。この二つのカギを握ってはなさず、やるべきことを本当に公示日までにやり切る。「必勝大作戦」を掛け値なしにやり切って、今度こそ躍進をつかもうではないかということを、心から訴えたいと思います。(拍手)

比例代表選挙での投票方法について

 最後に、今度の参議院選挙の比例代表での投票方法について、確認しておきたいと思います。次の内容は、4中総決定でのべていることですが、ここでもう一度、その決定を確認しておくことにします。

 「参議院の比例代表選挙は非拘束名簿式となりますが、『比例代表では日本共産党と書いてください』と訴えて選挙をたたかいます。党員は、必ず当選をはかるべき5人の比例代表予定候補の担当地域の候補者名で投票を行うようにお願いします。有権者との対話のなかで候補者名での投票を望む方があれば、もちろん歓迎であります。全国の同志のみなさん。比例代表での5人全員必勝のために『全国は一つ』で頑張りぬこうではありませんか」

 これは4中総の確認ですが、このとおりやっていきたいと思います。

党創立100周年を勝利で祝ったと言えるように

 これで会議を終わりにしたいと思いますが、次にお会いする時は、党創立100周年を勝利で祝ったと言えるように、お互いに力の限りにたたかいぬいて、この歴史的政治戦で躍進をおさめるために頑張りぬきたい。この決意を固めあいまして終わりにしたいと思います。頑張りましょう。(拍手)

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