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市民 輝く 東京・狛江矢野ゆたか市長の2期8年間 (4)参加と協働、ガラス張り |
(1)子育て一番 子ども生き生き
(2)高齢者・障害者にやさしく
(3)便利で安全、緑ゆたか
(4)参加と協働、ガラス張り
(5)財政再建と住民サービス両立
狛江市「出前懇談会」で |
「こうしていま笑っていられるのも、『まちづくり条例』のおかげです」
二十七日、マンション建設問題で住民と施主とがそろって狛江市役所で記者会見し、「円満解決」を晴れやかに報告しました。
市内中和泉二丁目地域に、九階建てのマンション建設を計画した施主、それに対し六階にと要求する住民。話し合いは平行線をたどりました。ここまでなら、国の規制緩和のもと、いまならどこにでも見られる建築紛争です。
ところが、狛江市では、市まちづくり条例が力を発揮し、双方にしこりも残さず円満解決しました。話し合いの場は、学識経験者と公募委員で構成するまちづくり委員会が開催した調整会。住民、施主、市が出席して五回開かれ、七階建てでの合意にいたりました。
昨年四月の同条例施行後、初めて適用されたケースで、市民も施主も、「いいまちにしたいという共通の思いで合意するまで話し合う、すばらしい条例を広く市民に知ってほしい」と、そろって記者会見することになったのです。
「円満解決」できた底流には、「市民が主人公」を目指す矢野市長のもと、「市民、業者、市との協働」をキーワードにした同市のまちづくりの前進があります。同条例も市民参加で策定されました。
〇二年四月にオープンした「むいから民家園」(同市元和泉)、今年度、二期工事が計画される「とんぼ池公園」(同市西野川)は、計画から完成後の管理運営まで多くの市民が参加。前市政時代にはなかった、各種審議会などへの市民公募委員は、昨年五月段階で百二十七人にのぼっています。
協働を推進するため矢野市長は、〇一年七月に市役所に「市民協働課」を設置、〇三年四月には、市民参加と協働の基本条例に結実させました。
矢野市長は、市民参加の土台として、情報公開の推進によるガラス張りの市政づくりに全力をあげてきました。
前市政では暗やみに包まれていた市長の交際費・食糧費を全面公開。公務日誌も全国に先駆けて公開しました。東京オンブズマンネットが発行したリポートも、交際費の公開と執行状況を「お見事な実績」と評価しました。
昨年は、閲覧資料の写真撮影も可能になり、「朝日」「読売」「毎日」「産経」の各紙などが報道。ホームページでの市長公務日誌、交際費・食糧費の公開(〇一年四月)では、NHKが「全国でも珍しい」と報じました。
矢野市長の政治姿勢は、七万七千市民の立場で気軽に市民の中に入り、直接耳を傾け、語りかけ、ともに歩むこと。九九年以来、毎年市内数カ所で「市長と語る会」を開催し、市民とひざを交えて懇談。要望や意見に誠実にこたえ、参加した市民から「市長さんに直接話を聞いてもらえてよかった」と好評です。〇〇年からは、「市長への手紙」制度を創設し、原則として二週間以内に回答しています。
狛江市の市民、団体でつくる「豊かな狛江をつくる市民の会」も、矢野市長の「出前懇談会」を毎年開催し、さまざまなテーマで懇談を重ね、政策づくりに生かされています。
(2004年4月30日(金)「しんぶん赤旗」より)