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市民 輝く 東京・狛江矢野ゆたか市長の2期8年間 (2)高齢者・障害者にやさしく |
(1)子育て一番 子ども生き生き
(2)高齢者・障害者にやさしく
(3)便利で安全、緑ゆたか
(4)参加と協働、ガラス張り
(5)財政再建と住民サービス両立
狛江市女性達と懇談 |
「財政難を理由に多くの自治体で福祉が削られるのが当たり前になっているのに、狛江では少しずつではあっても良くなっているなと実感しています」と話すのは、五年前、脳梗塞(こうそく)で倒れた母親のしづさん(82)を在宅で介護する鈴木悦子さん(56)=同市岩戸北=。「私たちが声をあげれば、すぐには無理でも、弱者への支援を大切に考える矢野さんなら必ずこたえてくれる。狛江では、将来への希望が持てるんです」ともいいます。
「だれもが地域の中で安心して暮らせるまちづくり」を目指す矢野ゆたか市長のもと、都内他市に比べて立ち遅れていた高齢者、障害者施策は大きく前進しました。
高齢者やその家族にとって切実な介護の問題でもそうです。前市政時代は、介護の要であるホームヘルプの派遣回数は、都内他市と比べると六年連続ワースト三でした。
矢野市長は、市民の切実な要望になっていたホームヘルプの予算を増やし、都内では中位の市にまで引き上げるとともに、在宅介護を地域で支える施設整備を進めました。一カ所だったデイサービスセンターは五カ所、同じく一カ所だった在宅介護支援センターを四カ所に増やすなど、在宅介護を支える地域のネットワークが整備されました。
介護保険は、保険料・利用料の負担が重すぎて必要な介護を受けられない高齢者が出てしまうことが問題になっています。矢野市政は、こういうことが起こらないように、他市にさきがけて低所得者の保険料・利用料を無料にする制度を創設。保険料の無料化は東京では初めてで、マスコミも注目しました。〇三年度の全国いっせい見直しの中でも、保険料の値上げはしませんでした。
市民の念願だった市内二つ目の特別養護老人ホームは、〇二年度四月に完成。市内の定員は八十人から百三十四人に一・七倍に増えました。市外の特養ホームのベッド確保も四十三人分増やしました。
リハビリに励む伊部久子さん(72)=同市西和泉=は「新しい特養ホームができて、いろいろな介護施設もできました。私もそこでリハビリをやるようになって、職員の人たちも親切ですし、気持ちに張りができました」と喜びます。
高齢者の給食サービスも前市政のときの週一回から段階的に拡大し、いまでは週六回。都内二十六市中二位クラスへと大きく前進しています。高齢者の健康増進と安否確認の取り組みが大きく進みました。〇三年からは、市のあいとぴあセンターのトレーニング室や温水プールを活用した健康増進事業を拡充し、参加者は三倍に増えました。
矢野市政はまた、前市政が見送った心身障害児の早期療育事業を開始しました。さらに三つ目の福祉作業所と二つ目の知的障害者生活寮を開設。市内初の精神障害者の地域生活支援センターは今年度に実現します。
さらに、市役所では、都内二十六市で初となる、外出に不安をもつ人工肛門(こうもん)、ぼうこうをつけた人(オストメイト)も利用できるように障害者用トイレを改修。オストミー協会の役員から、「全国でも画期的な取り組み」という感激の声が寄せられました。その後、あいとぴあセンターの障害者用トイレも改修しました。
(2004年4月28日(水)「しんぶん赤旗」より)