町民とともに
南光町・山田町政24年 (4)
住民の声生かし、力合わせ公正で明るい町づくり
(1)ひまわりで、町おこし 観光や特産品づくりに役立つ
(2)「8020」運動発祥の地 目を見張る福祉・保健
(3)教育・文化・スポーツ 施設充実でサークル活発
(4)住民の声生かし、力合わせ公正で明るい町づくり
山田町政が誕生する二十四年前まで、南光町は「解同」(部落解放同盟)の一部の幹部が町政を牛耳り、不公正な同和行政がまかり通っていました。町予算の半分を同和予算が占め、公共事業の六割以上を一部の業者が独占する状況でした。
山田町長は就任してすぐ町政の流れを変えました。公正な入札制度を確立。不正を許さないガラス張りの町政を貫き、贈収賄などの汚職事件はまったく起きていません。
町民に出席を強制していた「同和隣保学習会」を廃止し、町民が自主的に参加できる公民館活動を実施しました。
「山田町長になって町は本当に変わりました。町の空気が明るくなったんです。水道がつけられたことは、女にとって最高の出来事でした。水をくみに行くようなことがなくなり、安心して使えるからです」と語るのは船越の女性(75)です。
町営水道の普及、各地の道路整備にはじまり、ひまわりの町おこしや歯科保健センター、教育・文化・スポーツ施設の充実など全国的にも注目された数多くの施策は、「住民懇談会」の継続的開催が原動力になりました。懇談会は町の全地域で開かれました。町長はそこで出された町民の声にじっくり耳を傾け、要望や意見をどう町政に生かすか考え、形にしていきました。
「おはようございます。今日は○○で、○○があります」
防災行政無線を使った町民放送局が朝と晩、定時放送をおこなっています。各戸に配備された受信機を通じて、町の行事案内や教育だより、農業だよりなどが伝えられ、「家にいながらにして町のことがわかる」と親しまれています。
元気な声を響かせる子どもたちの朝のあいさつが放送で流れ、他町にはないものと注目されています。
徳久の男性(81)はいいます。「私は夜の放送を聞かずには眠れないんです。町民の訃報(ふほう)と葬儀の日時、場所が放送されることもあるからです。おかげでお悔やみに行けます。きめこまかい施策をすすめる山田町長にがんばってもらいたい」。
(2004年8月27日しんぶん「赤旗」より)