2018年1月29日(月)
稲嶺候補“基地造らせぬ”
名護市長選が告示 沖縄
政府丸抱え候補と一騎打ち
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沖縄県名護市長選が28日告示(2月4日投票)され、辺野古新基地建設ノーを掲げて3選をめざす現市長の稲嶺ススム氏(72)=日本共産党、社民、社大、自由、民進推薦、立憲民主支持=が立候補しました。安倍政権による新基地押しつけを許すかどうかを最大争点に、政府・自民党が全面支援する渡具知武豊氏(56)=自民、公明、維新推薦=との一騎打ちの大激戦です。
稲嶺候補の出発式には、翁長雄志県知事や「オール沖縄」の政党、企業の関係者のほか、多くの支持者や市民がシンボルカラーの青の鉢巻き、上着を身に着けて集結。稲嶺氏は「子どもたちの未来のためにも新基地を造らせてはならないと、政府の圧力にも屈せず、翁長知事とともに頑張ってきた。その流れを絶やしてはならない。翁長知事を支える最大の基盤を、名護をスタートにつくる」と力を込めると、集まった人たちは大きな拍手と指笛で応えました。 (稲嶺候補の訴え)
翁長知事は、沖縄で相次ぐ米軍機の事故をめぐり、松本文明前内閣府副大臣が「何人死んだんだ」と国会でヤジを飛ばしたことについて、何が何でも基地を押しつけ、県民の命と人権を軽視する安倍政権の姿勢を強く批判。新基地建設を必ず止めるため「残された1週間、全力で一人ひとりに声をかけ、必ず勝とう」と呼びかけました。
城間幹子那覇市長や南城市長選で自公維に勝利した瑞慶覧長敏氏、赤嶺政賢(日本共産党)、照屋寛徳(社民)、玉城デニー(自由)、横光克彦(立憲民主)各衆院議員、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子、伊波洋一両議員、福島瑞穂参院議員(社民)も駆け付け、稲嶺氏の必勝を訴えました。
一方、渡具知氏は最大争点の新基地建設に一切ふれない争点隠しに終始。さらに同陣営は、県内11市で初めて中学校まで医療費を事実上、無償化するなど稲嶺市政の豊かな実績を全て無視し、2期8年を「停滞」「衰退」と描くデマ攻撃を繰り返しました。