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2018年1月19日(金)

南北 平昌で合同入場

アイスホッケー女子は統一チーム

韓国代表監督らから懸念も

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 韓国と北朝鮮が軍事境界線にある板門店の韓国側施設「平和の家」で17日に開催した南北次官級協議は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式で合同入場することや双方が現地調査団を派遣することなどで合意した共同報道文を採択し、終了しました。合同入場の際は、白地に青で朝鮮半島を描いた「統一旗」を掲げます。女子アイスホッケーの南北統一チームを結成することでも一致し、これらは20日にスイス・ローザンヌで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)、五輪組織委員会などとの会合で話し合われ、最終決定されます。

 (栗原千鶴)


 共同報道文はまた、五輪開幕前に北朝鮮の金剛山地域で合同文化行事を行うことや、北朝鮮側のスキー場で南北選手の合同練習を実施することで合意。これにともない韓国側は23日から25日まで現地に調査団を派遣します。北朝鮮は、選手団が2月1日に、応援団などは7日に、それぞれ陸路を利用し韓国へ移動することとしました。北朝鮮側は、競技場などの視察のため1月25日から27日まで調査団を韓国に送ります。

 一方、女子アイスホッケーは選手登録が23人と決まっており、関係者の間では反発も出ています。韓国からの報道によると、同国のサラ・マレー監督は16日、統一チームになった場合の組織力に懸念を示し、「韓国の選手は明らかに影響を受けざるを得ない」と表明。韓国選手の数を減らすことなく北朝鮮選手を増やす案が検討されていることについては、1次リーグ初戦で対戦するスイス連盟が「公正ではない。競技を歪曲(わいきょく)する」と語っています。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日、韓国中部の鎮川(ジンチョン)にある練習施設を訪れ、五輪選手らを激励しました。文氏はアイスホッケーの選手たちに、「北朝鮮との合同チームを編成することで、戦力が高まるとは思っていない。むしろチームワークを高めるには努力が一層必要になるかもしれない」とし、「南北が一つのチームで競技に臨むこと自体が歴史の名場面になる」と理解を求めました。


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