2018年1月15日(月)
名護 党派超え総力
稲嶺市長3選で新基地阻止
市長選28日告示 住民ら対話
沖縄名護市長選の告示(28日、2月4日投票)まで2週間と迫った日曜日の14日、同市では3選勝利をめざす稲嶺ススム市長を先頭に稲嶺ススム後援会や市長を応援する日本共産党や統一連などが終日支持を広げようと全力を挙げました。
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「オール沖縄」での取り組みが広がっています。同市屋部地域では同日、無所属の岸本洋平市議と日本共産党屋部支部長の吉元和男さん(69)など党派を超えた住民らが、23日の「必勝総決起大会」の参加の呼びかけを兼ねて支持を訴えました。
道を歩いていると、男性(74)が「米軍再編交付金は、ずっともらえるのか」と岸本市議に声をかけてきました。
岸本市議は宣伝物を渡し「再編交付金は辺野古新基地を受け入れることが条件のお金です。新基地が完成すれば、交付は終わります。お金は一時、基地はずっと残ります」と説明。男性は「そんなお金はいらないさ。米軍のヘリ事故が相次いでいるのに、辺野古に基地を造ったらもっと悪くなる」と語りました。
「稲嶺ススムさんの勝利で、辺野古問題に決着を付けたい」と語る岸本市議に、男性は「名護市民は20年前の名護市民投票でも、ススムさんの1期目、2期目の選挙でも、“辺野古”は反対だという民意を示している」と握手しました。
地域で支持者回りを続ける岸本市議は「相次ぐ米軍の事件・事故を背景に、『新基地建設が進めば大変だ』という思いが強くなっている」と語ります。
屋部地域では11日に、岸本市議や保革を超えた地元有力者が後援会事務所を立ち上げ、日常的に集まって活動を続け、支持を広げています。一方で、相手候補も総選挙時から自民党選挙区候補とセットで市内をくまなく回っています。
吉元さんは「稲嶺ススム市長の3選で必ず工事を止める。翁長雄志知事とススム市長がいれば必ず止められる。しかし、それだけに相手も必死。絶対に負けることは許されない」と言います。
この日、市内では稲嶺ススム市長を応援しようとSNSを通じて誘い合わせた20代・30代の若者を中心にした集まりももたれ、拍手で迎えられた稲嶺市長が訴えました。