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2018年1月13日(土)

新基地許さず 名護市政発展を

稲嶺市長必勝 志位委員長が訴え

「オール沖縄」市民集会 会場いっぱいの熱気

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 28日告示(2月4日投票)の沖縄県名護市長選で稲嶺ススム市長の3選必勝をめざす沖縄県統一連と、やんばる統一連は12日、日本共産党の志位和夫委員長をはじめ「オール沖縄」勢力を構成する各政党の代表らを名護市に迎え、市民集会を開きました。

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(写真)稲嶺ススム市長3選めざす市民集会でがんばろうと唱和する人たち=12日、沖縄県名護市

 2階席までほぼいっぱいになった会場から万雷の拍手が湧き起こり、各弁士の迫力ある訴えに涙をぬぐう参加者の姿も。稲嶺市長は「辺野古の海にも陸にも基地を造らせないことを市政の一丁目一番地にしてきた。政府は護岸工事を進めているが、名護市長の権限がある。これ以上、絶対前に進まない」と力説。「この選挙に勝つことで日本の民主主義と地方自治、平和と人権を守ると日米両政府に示すことができる。あきらめない、勝つまで頑張る」と訴えました。

 翁長雄志県知事の妻で名護出身の樹子(みきこ)さんも駆け付け、命がけで安倍政権と対峙(たいじ)する知事の姿を見る苦しさを語りながら、「絶対にあきらめるわけにはいかないですよね。政府のあらん限りの権力を必ず押し返し勝利しましょう」と呼びかけました。

 屋比久稔選対本部長や照屋大河・社民党県連委員長が訴え。自由党幹事長の玉城デニー衆院議員からメッセージが寄せられました。

 志位氏は、今回の選挙の最大争点は辺野古新基地問題であり、2010年の初当選以来「辺野古の海にも陸にも基地は造らせない」という公約を貫いてきた稲嶺市長の存在は「名護市民と沖縄県民にとってかけがえないもの」だと強調。稲嶺市政は保守・革新の垣根を越えた「オール沖縄」の“源流”でもあり、「絶対に負けられません。日本共産党も『オール沖縄』の一員として勝利のために総力をあげます」と訴えました。

 一方、相手の自民党候補は「辺野古隠し」でやり過ごそうとしています。志位氏は「隠しようもない。昨年末には官房長官、年明けには自民幹事長が応援に入りました。辺野古推進の官邸・自民党丸抱えです」と指摘。さらに、名護市議会で「唯一の解決策が辺野古移設」だと宣言した人物であり、市長候補としても、新基地受け入れを前提とした「再編交付金」を受け取ると公言している人物です。「日米両政府の“代理人”に市長をまかせるわけには絶対にいきません」と力をこめました。

 志位氏は、沖縄県内での米軍機の相次ぐ事故について「異常事態」だと批判。一昨年のオスプレイ墜落以降、沖縄全域で普天間所属機が事故を繰り返していることをあげ、「“普天間基地は市街地にあるから危険、海辺の辺野古に移せば安全”という基地『移設』合理化論は完全に打ち砕かれました。普天間を辺野古に移しても、危険な基地が沖縄にある限り、危険は変わりません。それどころか、辺野古には普天間の4倍の100機のオスプレイが配備され、県民全体への危険性はいよいよ深刻になります」と強調しました。

 その上で、「普天間基地は無条件撤去、辺野古新基地の中止、海兵隊の沖縄からの撤退以外に道はない」と呼びかけました。

 志位氏は、安倍政権が強権と無法で新基地建設を強行しても、現状は護岸総延長の4%にすぎないことを指摘。(1)美謝川の水路切り替え(2)埋め立て土砂の調達―など、基地建設を阻止する名護市長や沖縄県知事の法的権限をあげて、「新基地反対を貫く稲嶺市長、翁長知事がいる限り基地は絶対に造れません。追い詰められているのは安倍政権であり、追い込んでいるのは『オール沖縄』の側です。ここに確信をもって、稲嶺さんの勝利を必ず勝ち取りましょう」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 志位氏は、相手陣営が、稲嶺市長が「米軍再編交付金」を受け取らないことを「損失だ」と述べていることに言及しました。

 そもそも「再編交付金」は新基地建設の「見返り」であり、期限は10年です。稲嶺市長が「ただでもらったものは残らない。残るのは、基地から発生する騒音、墜落、事件・事故だ」が指摘していることにふれ、「一時のカネで名護の未来を売るようなことはしない。稲嶺市長の姿勢こそ、子や孫に責任を負う政治家の取るべき姿勢です」と訴え、「そうだ」の声が響き渡りました。

 志位氏は、稲嶺市政が「再編交付金」に頼らず、この7年間で歳入を総額で508億円も増やし、中学校卒業までの子どもの医療費実質無料化、保育園増設や学校耐震化の100%達成、国保税の住民負担軽減―などの実績をあげてきたことを紹介。「稲嶺市長でこそ、誇りと尊厳ある名護市をつくることができます」と訴えました。

 志位氏は稲嶺市長について、市長になってからも8年間、交通安全指導員として路上に立ち続けていることをあげ、「温かく誠実な政治家」だと紹介。同時に、「辺野古の海にも陸にも基地を造らせない」との公約を2期8年貫いてきた「ブレない強さをもった政治家」だと強調しました。

 最後に志位氏は、「残る期間、党派を超えて稲嶺さんへの支持を広げに広げ、稲嶺勝利で辺野古新基地に決着をつけ、基地のない平和で豊かな沖縄、『子どもの夢 未来 紡ぐ名護のまち』をつくろう」と力を込めました。


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