2018年1月12日(金)
首相とメディア幹部会食 現場に害悪
本紙報道を青木理さん紹介
ラジオ番組
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「しんぶん赤旗」12月31日付3面の「『首相が選別・利用』進む 安倍首相とメディア幹部の会食」が、8日放送されたTBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」で取り上げられました。
紹介したのは、ジャーナリストの青木理さん。同番組のみずからのコーナーで、2017年1年間の会食が一覧表にしてあることを「すごいなと思う」と指摘。この5年間で「読売」幹部と安倍首相との会食が38回にのぼることや、昨年10月の総選挙開票日にも、「読売」渡辺恒雄主筆らと会食していることなどに触れたあと、こうのべました。
「記者が首相と飯を食うことを一概にダメとはいわないが、経営者の立場の人が、首相、最高権力者と会食することは、百害あって一利なし。何かよからぬ相談をしているかもしれないし、社長が(首相と)飯を食っていると、(現場が)いろいろ考えちゃう。害悪の方が圧倒的に多い」
欧米のメディアではありえないことが、日本では、なぜ、こうなるのか。青木さんは、「メディアと権力との関係がどうあるべきかという意識が薄いことが大きい」と指摘。「大手メディアは本当のことを伝えていないんじゃないか」というメディアに対する信頼性を失わせることに警鐘を鳴らしました。
「現場では、『これ書けないよね』と気遣いするでしょうね」という荒川さんに、青木さんは、「どことはいわないけれど、いくつもあると思う。そんなものメディアの名に値しないですよ」と締めくくりました。