2018年1月8日(月)
被災地 新成人が決意
「若い力で復興を」 岩手・大船渡 式に400人
未来への抱負それぞれ語り
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東日本大震災で約400人の死者・不明者が出た岩手県大船渡市で7日、成人式が開かれ、約400人が参加しました。出席者らは震災の犠牲になり、式に参加できなかった仲間に黙祷(もくとう)しました。
新成人を代表し、川畑大(かわはた・おうき)さんが「大船渡市の復興を間近で見てきました。今後は私たちがそれぞれの分野で活躍することが、復興につながると思います」と述べました。船砥沙樹(ふなと・さき)さんは、「この日を機に、周囲の人々への感謝を忘れず、責任感のある人間になりたい」と語りました。
戸田公明市長は、市街地商店街などの復興進展もあるとしつつ、人口減少・少子高齢化が深刻で、「若い皆さんの知恵と力を復興のために生かしてほしい」と述べました。
友人と再会よろこび
宮城・石巻 7会場で
東日本大震災で3000人以上が犠牲になるなど、大きな被害を受けた宮城県石巻市では5、7の両日、7会場で成人式が開かれました。
7日に石巻専修大学で開催された石巻地区の成人式は、強風が吹きすさぶなかでしたが、振り袖やスーツ、紋付きで華やかに着飾った新成人たちが、同級生たちとの再会に喜びの歓声をあげました。
新成人を代表して阿倍龍之介さんが、「成人とは何かを自分に問いかけることで、これからの自分をみがいていきたい」と抱負の言葉を力強く語りました。