2018年1月5日(金)
“今年中に改憲案提出”
首相が年頭会見で執念
安倍晋三首相は4日、三重県伊勢市で年頭の記者会見を行い、「憲法のあるべき姿を国民にしっかりと提示し、憲法改正に向けた国民的な議論をいっそう深めていく」と述べ、今年の通常国会に自民党改憲案を提出する意思を明示しました。
安倍首相は2020年の改定憲法施行を念頭に「来年に向かって私たちがどのような国づくりを進めていくのか。この国の形、理想の姿を示すものは憲法」だと強調。「今年こそ、新しい時代への希望をうみだすような憲法のあるべき姿を国民にしっかりと提示し、憲法改正に向けた国民的な議論をいっそう深めていく。自由民主党総裁として私はそのような一年にしたい」と述べました。
また「(改憲の)スケジュールありきではない」とする一方、「各党における憲法調査会において活発な、建設的な議論が行われ、具体的な案を持ち寄りながら議論が進んでいく」ことを「期待する」と発言。国会での改憲発議に向け、憲法審査会に各党が改憲案を持ち寄って議論を活性化するよう求めました。
安倍首相は昨年5月3日、自衛隊明記の9条改憲案とともに「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と改憲の目標時期を明言。それを受け、自民党憲法改正推進本部は改憲案とりまとめの議論を進めてきました。同本部では年初から改憲の条文案作りを加速する構えで、22日召集予定の通常国会に改憲案を提出する方針です。