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2017年12月31日(日)

自衛隊海外越年 大幅減

370人 戦争法実行 思惑通りに進まず

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地図:ジブチ

 2017〜18年にかけて海外派兵任務で年を越す自衛隊員はアフリカのソマリア沖・アデン湾の「海賊対処」任務に就いている約370人(※)(前年比約400人減)となりました。南スーダン国連平和維持活動(PKO)への陸自派遣部隊が今年5月までに撤収し、1992年以来、国連PKOへの部隊派遣がゼロになったことに伴うもの。

 イラク、インド洋への派遣が行われていた04〜05年の2000人規模と比べると、大幅な減少です。安倍政権は安保法制=戦争法に基づいて海外派兵の大幅な拡大を狙っていますが、思惑通りには進んでいません。

 「海賊対処」任務では、海自護衛艦「あまぎり」乗員約200人をはじめ、ジブチの自衛隊基地を拠点にP3C哨戒機を運用する「航空隊」60人、陸・海自の「支援隊」約110人が派遣されています。

 日本は09年から護衛艦2隻とP3C哨戒機2機を派遣し船舶の護衛や海賊の監視行動などを行ってきました。しかし、海賊発生件数の減少に伴い昨年12月から護衛艦を1隻体制に変更。外務省によると、海賊発生件数は11年の237件をピークに16年は2件、17年(1〜6月)は7件にとどまっており、派兵の理由自体がなくなっています。

 一方、戦後初の自衛隊海外基地であるジブチ基地は拡張工事などの増強が進められています。中東、アフリカで米軍の「対テロ」戦争への将来的な参戦の足場として使用されようとしています。


 (※)防衛省によると、12月に日本を出発した護衛艦「せとぎり」(乗員約210人)が来年1月上旬に交代して任務に就きます。これを含めれば、一時的に約580人となります。


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