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2017年12月20日(水)

埼玉 上尾市議補選トップ当選

清潔な党に市民の期待

過去最高の得票率 戸口さん「声届ける」

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 「よかったね」「入れたよ」―埼玉県上尾市議補選の投票日から一夜明けた18日、街頭で当選の報告をする日本共産党の戸口佐一氏(67)に市民らが駆け寄って声をかけました。


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 17日に投開票された埼玉県上尾市議補選(定数2、立候補6人)では、日本共産党の新人・戸口氏がトップ当選。この結果、日本共産党は5議席から6議席に前進しました。戸口氏の得票は、10月の衆院選で共産党が得た比例票の約2倍、得票率は過去の国政・地方選挙を通して最高となりました。

 前市議会議長が、市が発注したごみ処理施設の業務委託をめぐり、業者に入札情報を漏らしたなどとして前市長とともに逮捕され、辞職したことによって行われた市議補選。戸口氏は「共産党は、政党助成金も企業・団体献金も受け取らない清潔な政党です。金権にまみれた市政を変えるために、共産党の議席を増やしてください」と訴えてたたかいました。

2回目の挑戦で

 戸口氏が市議選に挑戦するのは2回目。過去に、衆院選の小選挙区候補として3回立候補したため知名度は抜群でした。

 選挙中、候補者カーの運転手として奮闘した党上尾南支部の支部長(70)は「戸口さんが街頭で学校給食費の無料化などの政策を訴えると、子どもがたくさん寄ってきてビラを受け取るなど、反応がすごかった。総選挙の結果は残念な気持ちもあったが、やっと戸口さんを当選させることができて、うれしい」と語ります。

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(写真)塩川鉄也衆院議員(左)の応援を受けて訴える戸口氏(その右)=10日、埼玉県上尾市

 前市長や前議長が所属していた自民系会派「新政クラブ」などの議員はこれまでも、図書館移転計画やパークゴルフ場建設計画などを強引に進めてきました。

 図書館本館を守る運動に取り組む60代の男性と70代の男性は、当初は別の候補を応援しようとしていましたが、2人で相談して戸口氏を応援することに決めたと言います。「前市長らは市民を無視して図書館移転を決めた。選挙公報を見ると、移転計画をストップするとはっきり書いていたのは戸口さんだけだったし、一番具体的に政策を書いているのは戸口さんだったので、政策で決めました」と話します。

朝5時から宣伝

 党埼玉中部地区委員会の山本眞理委員長は戸口氏の勝利について「候補者が決まってから、朝夕の駅頭宣伝は、他党派に負けないように朝5時から始めるなど、思い切って力を入れて取り組みました。支部にも呼びかけて今まで参加したことのなかった人もこれに参加しました。自力の弱い支部への援助や、いつもはビラが届けられていない空白地域対策などに取り組み、党市議団が議席増の目標に執念を持って奮闘したことが力になりました」と言います。

 戸口氏は「何度も選挙に出てきましたが、今回の選挙はこれまでとは空気が変わり、多くの市民からの期待を感じました。選挙後も、結果を報告しようと宣伝カーで市内を回っていたら、多くの方が手を振ってくれました。さっそく12月議会も始まるので市民の願いを届けたい」と決意を語りました。


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