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2017年12月15日(金)

きょうの潮流

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 「辛酸亦入佳境」。日本で初めての原発訴訟で判決が出たとき、敗れた原告側の垂れ幕にありました。住民が伊方原発1号機の設置許可の取り消しを求め、1973年から始めた裁判です▼書かれていたのは田中正造の言葉。足尾鉱毒事件で国や大企業を相手に、住民とともに死力を尽くして争った際に掲げました。「しんさんまたかきょうにいる」とは、何事もすべてを打ち込んで事に当たれば、苦労もかえって喜びとなる。そんな意味があるといいます▼四国の西端、豊後水道を割るようにして細長く九州に向かって突き出た佐田岬半島。その付け根に伊方原発が造られようとしたときも、住民は激しく反対しました。しかし国や四国電力は権力や金力をかさに着て住民から土地や海を奪いました▼暮らしと安全を守ろうとした人々を弾圧して原発を動かしてから40年。伊方原発の中で唯一再稼働させていた3号機の運転差し止めを広島高裁が命じました。火山の影響を厳しく判じて、立地は不適だと▼原発の運転を差し止めた決定は高裁では初めて。火山のみならず、大きな地震や津波に見舞われるこの列島で原発を動かす是非が問われます。それは福島原発事故の現状をみれば一目瞭然でしょう▼高裁の画期的な決定に「被爆地ヒロシマ原発を止める」の垂れ幕。今年は核兵器禁止条約の採択やノーベル平和賞の受賞もありました。どんなに辛(つら)いことがあっても、たたかい続けることで喜びがある。いままた田中正造の言葉がよみがえります。


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