2017年12月13日(水)
化石燃料に投資させない
各銀行本店前で抗議 東京
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石炭をはじめとする化石燃料に巨額の投融資を行っている銀行への抗議行動が11日、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行の各本店前(東京都千代田区)でありました。主催は国際環境NGO、350.orgの日本支部。
参加者は銀行で口座を閉鎖。続いて各本店前で、ふたつに割れたクレジットカードの形のパネルを掲げ、「化石燃料や原子力にお金を流している銀行から預金を引き揚げ、これらの事業に投資しない銀行に乗りかえよう」「日本の銀行はパリ協定に即した業務を」と訴えました。
同日までに113人の個人と7団体がそれぞれ口座を閉鎖。3億8千万円以上を引き揚げたといいます。
みずほフィナンシャルグループと三菱UFJフィナンシャルは、ドイツなどのNGOが同日発表したリポートで、「世界の主要石炭関連企業120社に最も多額の融資を行っている民間銀行」の1位と2位にえらばれています。
350.org Japanの棚尾真理絵広報担当は、「世界で脱・石炭の機運が高まるなか、日本の銀行はいまだ巨額の投資を続けています。石炭などの化石燃料は、CO2排出規制が強まるなどの市場や社会の変化で、価値が大きく減るおそれのある資産です。投資は、環境にも長期的な経営にも悪影響です」と話しました。