2017年12月10日(日)
ICAN きょう平和賞授賞式
被団協代表らが出席
核兵器禁止条約発効訴え
【オスロ=島田峰隆】ノルウェーの首都オスロで10日、ノーベル平和賞の授賞式が開かれます。今年の平和賞は、国連での核兵器禁止条約採択への貢献が評価されて、国際的なNGOの連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に決まりました。式典ではICANのベアトリス・フィン事務局長、広島で被爆したサーロー節子さん=カナダ在住=が演説します。
式典は、今年7月に圧倒的多数の国連加盟国によって採択された核兵器禁止条約の早期発効へ向けて、各国に署名や批准を促す機会になります。平和賞の授賞式には毎年、各国は駐ノルウェー大使を出席させますが、ロイター通信によると、禁止条約を敵視する米政府は代理を送ると表明。英仏も同様だといいます。
式典には日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員と藤森俊希事務局次長が出席します。田中氏らは一連の関連行事にも参加し、核兵器廃絶を訴えます。また広島と長崎の両市長が式典に出席します。
オスロ市内のノーベル平和センターでは被爆資料などの展示が12日から一般公開されます。11日のノーベル平和賞コンサートでは被爆ピアノが登場する予定。ICAN国際運営委員の川崎哲氏は11日、ICAN代表団の一員としてノルウェーの首相、国会議長とそれぞれ面会します。