2017年12月6日(水)
大阪府立高 黒髪強要「是正を指導」
文科相答弁 吉良議員校則見直し提起
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大阪の府立高校が女子生徒に髪を黒く染めることを強要し、生徒から提訴された問題で、日本共産党の吉良よし子議員は5日、参院文教科学委員会で「個性を否定するような指導はあってはならない」と批判しました。林芳正文科相は「個性は尊重するもの」と答えました。
高校は生徒に入学当初1、2週間ごと、翌年は4日ごとに黒染めを「指導」。生徒は頭皮のかぶれを起こしたと報じられています。
吉良氏は「執拗(しつよう)な黒染め強要は形だけの指導。教育とは言えない」と指摘。教師による「学校に来るな」という発言や、今年度の生徒名簿に生徒の名前を載せず教室の座席もなくした学校の対応を問題視しました。林文科相も「不適切な『指導』であり、大阪府教委に是正指導を行った」と答弁。吉良氏は「これは在籍事実の否定であり、学ぶ権利の侵害だ」と断じました。
吉良氏はさらに、髪の色やスカートの長さまで「指導」する校則は時代に合わないとして、「納得できる校則に、児童生徒も含めて議論し変えていく必要がある」と提起しました。林文科相は「吉良委員のおっしゃったやり方を含めて、(児童生徒が)理解し納得した上で校則ができていくことが大事だ」と答えました。