2017年12月6日(水)
加計側の発言開示要求
田村氏 「予定事業者として聴取か」
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日本共産党の田村智子議員は5日の参院内閣委員会で、国家戦略特区での獣医学部新設をめぐって、内閣府が加計学園から直接話を聞きながら通常国会ではその事実を隠してきたことを指摘し、学園側の発言内容を明らかにするよう求めました。
田村氏は、2015年6月5日の国家戦略特区のワーキンググループ(WG)の会合で加計学園から3人が出席し、発言していたことを指摘。加計学園を“予定事業者”として、教員確保などについてヒアリングしたのではないか、とただしました。
内閣府の村上敬亮審議官は、WGでの加計学園側の発言の詳細については「記録がない」としながら、「加計学園から直接そういった(教員確保などの)話を聞いていない」などと主張しました。
田村氏は、特区を担当していた藤原豊・前内閣府審議官が同年8月6日、今治市の紹介で加計学園の岡山理科大を訪問したことを内閣府も認めたとして、「加計学園から直接説明を聞いたということか」と追及。村上審議官は「訪問は事実。構造改革特区での(獣医学部)提案の話は聞いた」と認めながら、「事業者の提案といった話は一切聞いていない」と強弁しました。
田村氏は「答弁になっていない」と批判。6月5日のWGと合わせ、8月6日の岡山理科大訪問の際、加計学園側がどのような発言をしたか記録を提出するよう要求しました。