2017年12月6日(水)
きょうの潮流
沖縄・名護市の辺野古を定期的に訪ねていると、米軍新基地を阻止するたたかいの“進化”を感じます▼各地の「島ぐるみ会議」の旗に交じって「政策集団 新しい風・にぬふぁぶし」というのぼりが新鮮です。「にぬふぁぶし」は沖縄方言で北極星のこと。新基地に反対し、自由と平和を基調とする翁長知事を支える保守・中道勢力の結集をめざして10月に結成されました▼個人や団体など本土からの連帯行動の広がりにも目を見張ります。浜の基地フェンスにびっしり張られた横断幕は120以上。たたかい方は看板で学びます。「非暴力 暴言も暴力です。対峙(たいじ)する相手とは会話を」。「笑って闘おう」の看板には故嘉陽(かよう)のおじいの言葉とあります▼中心となっている「オール沖縄会議」に国際平和ビューロー(IPB)がショーン・マクブライド賞を贈りました。「不屈で非暴力のたたかいを高く評価する」▼先月も「平和ツアー」を企画した「基地のない平和な沖縄をめざす会」の共同代表・長谷部洋子さんは喜びます。「国際的な平和賞の受賞は、県民の叫びが全国に拡散し世界に届いた」と。毎月、琉球衣装に身を包み三線を弾きながら、新基地建設反対の活動を首都圏で続けて20年以上になります▼追い詰められているのは、民意を無視し暴走する安倍政権です。「弾圧は抵抗を呼ぶ。抵抗は友を呼ぶ」との故瀬長亀次郎の訴えが浮かびます。基地ノーのたたかいを「勝つまであきらめない」で、「オールジャパン」に広げるときです。