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2017年12月1日(金)

首相ら「規範破り」また

閣僚11人 金集め大規模パーティー

4年連続

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 「政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」―。内閣改造のたびに確認する取り決めを安倍晋三首相が先頭に立って破っています。安倍首相のルール破りは4年連続。ここでも深刻なモラルハザードが浮かび上がります。


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(写真)参院予算委員会でずらりと並ぶ規範破りの政治資金パーティーを開いた閣僚ら。質問するのは日本共産党の大門実紀史議員(手前右)=2016年10月

 30日に総務省が公表した2016年分の政治資金収支報告書で明らかになりました。

 それによると、16年の閣僚在任中に、1回の収入が1000万円を超える政治資金パーティーを開いていたのは11人です。表の9人の他に、林幹雄経産相(当時)と遠藤利明五輪担当相(同)もいます。

 安倍首相をはじめ、麻生太郎財務相や岸田文雄外相(当時)ら、第2次安倍内閣が2012年末に発足して以来の中心メンバーも4年連続で大規模パーティーを開いていました。

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 安倍首相の資金管理団体「晋和会」は、3回の朝食会を開催。1回で2000万円超の収入を得ています。

 麻生財務相の「素淮(そわい)会」は1回の「政経セミナー」で6300万円余りの収入を得ています。このセミナーの支出は、450万円ほど。利益率が92%にのぼる“ぬれ手で粟(あわ)”の収入を得ています。

 大規模パーティーの自粛は、2001年に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」で定められました。

 その目的は「国民全体の奉仕者として公共の利益のためにその職務を行い、公私混淆(こんこう)を断ち、職務に関して廉潔(れんけつ)性を保持する」というものです。

 「規範」は新内閣ができるたびに、初閣議で順守が呼びかけられます。安倍首相は16年8月に発足した第3次安倍再改造内閣までに、少なくとも5回も「規範」の徹底を求められたことになります。しかし、いっこうに「規範」を守る姿勢がうかがえません。


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