2017年11月28日(火)
相つぐ差別発言批判
小池氏 公約に反すると指摘
日本共産党の小池晃書記局長は27日の記者会見で、自民党の竹下亘総務会長が24日、宮中晩さん会に国賓の同性パートナーが出席することを「日本国の伝統に合わない」として反対した発言について、「人権や個人の尊厳、多様性の尊重という世界の流れが根本的に分かっていない」と批判しました。
小池氏は、竹下氏が自身の発言について「言わなきゃよかった」と弁明したことに対し、「自分が言ったことが間違っていると認めていない。発言を撤回したことにはならない」と指摘しました。
また小池氏は、自民党衆院議員の山本幸三前地方創生担当相が23日に同党の三原朝彦衆院議員の会合で、三原氏のアフリカ支援活動に触れた中で「何であんな黒いのが好きなんだ」と述べたことにも言及。世界では人種差別問題に厳しい目が向けられているとして「こういう発言が相次いでいるのは大問題だ」と批判しました。
小池氏は、自民党が衆院選の政権公約に、「性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進」「多様性を受け入れていく社会の実現」を掲げていることを指摘し、「公約に反する問題発言を幹部が次から次へとしている。自民党そのものの責任が問われる問題だ」と強調。「引き続き重大問題として追及していく」と表明しました。