2017年11月27日(月)
微生物 生き延びた
宇宙環境での実験を発表
東京
科学と社会をつなぐイベント「サイエンスアゴラ」が24〜26日、東京都内で開かれ、人工知能との共生、軍事研究の問題、ゲノム編集による生殖医療、発達障害児への支援など幅広いテーマについて議論しました。約150の企画が開催され、研究者や中高生、家族連れなど約5000人が参加しました。主催は科学技術振興機構。
宇宙での生命・有機物探査の企画では、火星や氷惑星の探査、太陽系外惑星探索、「生物が宇宙を自由に旅できるか」というテーマに挑む「たんぽぽ計画」など、第一線の研究者が紹介しました。
この計画に参加する東京薬科大学の河口優子嘱託助教は、地球に生息するタフな細菌を国際宇宙ステーションで宇宙環境に1年間さらした実験を紹介。細菌のコロニーの表面は紫外線で“日焼け”するものの、かたまりとしては生きていたことを報告し「感動した」と声を弾ませました。
会場からは、細菌がどのように生存しているのか、エネルギーを得ているのか、などの質問が相次ぎました。