2017年11月25日(土)
プリントパック 和解後も組合に圧力
恫喝の録音をネット公開
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全印総連京都地連は23日夜、印刷通販会社プリントパック(本社・京都府向日市)の常務が労働組合員に組合脱退の圧力をかけた発言の録音データをインターネットに公開しました。動画共有サイト「ユーチューブ」に「プリントパック西原常務 新加入組合員に対して密室で組合脱退詰問・恫喝(どうかつ)の発言記録」のタイトルで投稿されており、字幕付きで視聴できます。
同社と全印総連ユニオン京・プリントパック京都分会は今年2月、中央労働委員会で争議を和解し、賃金差別を改めることや労働時間の短縮に努めること、労働組合と誠実に団体交渉に応じることなどで合意しました。
ところが、常務は今月10日、組合から紹介された新しい組合員を会議室に呼び出し、脱退を迫りました。
組合側は15日、会社に謝罪と不当労働行為の解決を求めて争議行為に踏み出すと通告。1週間経過しても謝罪がないため、録音データ公開に踏み切りました。
発言内容を確認すると、「組合は会社にとってマイナス」といい、争議を和解したにもかかわらず「会社とは争うことになるぞ」と迫っています。
また、昨年のブラック企業業界賞に選定された件で、会社は中労委調査の場で、組合とは無関係だと確認したのに、常務は「組合からもともとでた情報からそうなった」といいがかりを蒸し返しています。