2017年11月20日(月)
陸自配備の沖縄・宮古島
着工ありきの住民説明会に怒り
陸上自衛隊の地対艦・地対空ミサイル部隊などの配備が計画されている沖縄県宮古島市で19日、沖縄防衛局による住民説明会が、配備予定地の「千代田カントリークラブ」周辺2集落で開かれました。すでに予定地では関連工事が強行されており、防衛局は20日にも駐屯地造成工事に着手する方針を示しています。
2集落の住民のみに限定するなどの説明会のあり方に「全市民に説明する場はないのか」と防衛局職員に抗議する市民の姿もありました。
千代田集落(32世帯)で開かれた説明会には約20人が出席し、騒音や汚水処理など住環境への影響を懸念する声が相次いだといいます。
出席した男性(63)は「『造成工事に入りますから』と着工ありきの説明だった。住民の理解は全く得られていないと感じた」と語りました。
千代田部落会では昨年8月、同地への自衛隊配備に反対する決議を賛成多数で可決しています。
部落会役員の男性(65)は、記者団の取材に「駐屯地内にヘリパッドや弾薬庫、射撃訓練場は造らないという約束もできていない。部落会としての反対の立場は変わらない」と強調しました。
一方的に計画を進める防衛局に対し「いつ、誰が工事を許可したのか」と怒りをぶつける住民もいました。