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2017年11月20日(月)

飲酒米兵が死亡事故

那覇 「綱紀粛正」効果なし

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 19日午前5時25分ごろ、那覇市泊の国道で米軍トラックが軽トラックと正面衝突し、軽トラを運転していた同市宇栄原の会社員、平良英正さん(61)が胸などを強く打ち死亡しました。沖縄県警那覇署は同日、運転していた米海兵隊上等兵のニコラス・ジェームスマクリーン容疑者(21)=牧港補給地区所属=を過失運転致死や酒気帯び運転の疑いで逮捕しました。同容疑者は容疑を認めています。

 同署によると、国道の交差点を直進してきた米軍のトラックと、右折した軽トラックが衝突しました。互いに赤信号で、右折可能の表示が出ているのに、米軍トラックが交差点を直進してきたとの目撃情報もあるといいます。同容疑者からは基準値の約3倍のアルコールが検出されています。また、米海兵隊からは容疑者について、「公務外」との連絡があったといいます。

 在沖縄米軍は昨年4月の元海兵隊員による女性殺害事件を受け、「綱紀粛正」を表明したものの、同年5月22日、6月5日と米兵による飲酒運転が相次ぎました。さらに、全面禁酒措置も同年6月28日に全面解除。翌7月にも飲酒運転が発生しています。

 事故を受け、在沖縄米軍トップのニコルソン四軍調整官は声明で、捜査当局に協力するとともに、再発防止に努める意向を表明しました。しかし、米兵の多くは1〜2年で入れ替わり、とりわけ海兵隊員の多くは半年ごとに交代するため、再発防止のための教育の効果がきわめて乏しいのが実態です。基地あるがゆえの事故です。

 沖縄県警の資料によると、米軍関係者による交通事故は統計のある1981年から2016年末までで3613件、死傷者数は1990年〜2016年末で4106人(死者82人)に達しています。


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