2017年11月19日(日)
落下傘から貨物脱落
米軍横田基地 周辺自治体が懸念
東京
在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)で訓練中の米軍輸送機が投下した貨物が、パラシュートから外れ基地内に落下したことが18日わかりました。
周辺市町でつくる基地対策連絡会は17日、「人命に関わる重大な事故につながりかねず、多くの住民に不安を与える」として、事故原因の究明と再発防止、訓練時の安全対策の徹底などを米軍や防衛省に要請しました。
米軍が防衛省北関東防衛局を通じて周辺自治体に行った情報提供によると、事故が起きたのは15日午前9時54分ごろ。基地上空で3機が訓練飛行中だった同基地の米空軍第374空輸航空団所属のC130J輸送機が投下した貨物の一つがパラシュートから外れ、滑走路中央付近の地面に落下しました。
同基地の監視活動を続けている羽村市の羽村平和委員会も、貨物が外れた瞬間を撮影していました。米軍の情報提供の内容は、住民から寄せられた目撃情報に基づいて周辺自治体が照会して判明しました。
横田基地所属の14機のC130輸送機は、今年3月から来年8月までの予定で旧型のH型から最新鋭のJ型への交代を進めています。基地周辺や関東地方での低空飛行訓練、基地上空でのパラシュートを使った人員降下や物資投下訓練を頻繁に繰り返し、住民の基地機能強化や事故の危険への懸念が広がっています。