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2017年11月18日(土)

山は生活圏 除染して

津島原発訴訟 原告陳述「現状見て」

福島地裁支部

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(写真)裁判所までデモ行進する原告団・弁護団=17日、福島県郡山市

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域に指定された福島県浪江町津島地区の住民たちが国や東電に原状回復と完全賠償を求めた「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」(今野秀則原告団長)の第10回口頭弁論が17日、福島地裁郡山支部(佐々木健二裁判長)で開かれました。

 原告側は、佐野久美子さん、馬場靖子さんと4人の代理人が意見陳述しました。

 佐野さんは「今の津島には帰りたくても帰れません。津島の山川、田んぼ、畑には、放射性廃棄物が入った袋がどっさりと積まれ、自宅から20メートルの範囲しか除染されません。津島を早く元通りに安全で安心な所にして、子どもたちもいつでも戻れるようにしてください」と訴えました。

 馬場さんは「幼い子どもとふるさとに帰れるようにしてほしい。皆が笑顔になれるようにしてほしい」と語り、「国や東電は除染の技術開発をしているのでしょうか。山は無理だなんて言わないで。山は私たちの生活圏そのものなんですから」と訴えました。2人は裁判官に対し、「津島の現状を見てください」と求めました。

 原告代理人は、予見可能性、結果回避などについて意見陳述しました。


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