2017年11月18日(土)
COP23inボン
トランプ政権に「大化石賞」
パリ協定に背を向ける
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【ボン(ドイツ西部)=岡本あゆ】COP23(国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議)で16日、地球温暖化対策に極めて後ろ向きな国に贈られる「大化石賞」が、米トランプ政権に授与されました。
世界の環境NGOが参加するCAN(気候行動ネットワーク)が発表しました。
受賞の理由についてCANは、「今年6月にパリ協定からの離脱を宣言し、国際社会に背を向けたこと」と説明。「国内ではクリーンエネルギー政策を攻撃し、石炭を推進。COP23で米政府が開いた唯一のサイドイベントは、化石燃料の拡大を訴えるものだった」と指摘しました。
授与式ではトランプ大統領の仮面をかぶった代表者がトロフィーを受け取り、「アメリカはいつも一番をとる」と受賞の弁を述べました。
今回の賞は米国ではなく、トランプ政権に贈られたもの。CANは「米国内の州や企業、個人はパリ協定に賛同し、国際社会と共に気候変動に立ち向かっている」としています。
同日の「本日の化石賞」は、化石燃料への投融資を促したとしてインドとアラブ諸国に授与されました。