2017年11月18日(土)
中身のない空虚な演説
安倍首相所信表明 志位委員長が会見
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日本共産党の志位和夫委員長は17日、国会内で記者会見し、同日の衆院本会議での安倍晋三首相の所信表明演説に対する受け止めを問われ、「中身がなく、空疎で、『嫌々やっている』ようなものだった。国民に語るべきものがまったくなく、まともに野党と議論する姿勢もない演説だった」と述べました。
志位氏は「この国会では、何よりも森友・加計疑惑など一連の国政私物化疑惑が大きなテーマだが、総理は疑惑について『丁寧に説明する』と言いながら、所信では一言もふれず、『も』の字も『か』の字もなかった」と指摘。さらに、安倍首相が「北朝鮮情勢」や「少子高齢化」を挙げて「国難」を突破すると述べたものの、「どう突破するのかについて、まともな方策は一切語られなかった」と語りました。
安倍首相が「『安定的な政治基盤のもとで政策をひたすら実行せよ』。これが総選挙で示された国民の意思だ」と述べたことについて問われ、志位氏は、「今度の選挙では民意がさまざまな形で示されているのに、安倍首相は選挙で多数をとったのだからあとは問答無用でことを進めるという姿勢だ。国民の不安、批判に耳を傾ける姿勢が感じられない」と批判。「たとえば沖縄では1、2、3区で『オール沖縄』の勢力が勝利し、辺野古新基地反対の審判がはっきり下された。ところが安倍政権は総選挙の2週間後に新たな護岸工事を始めた」と述べ、「国民が全権委任、白紙委任を与えた選挙結果ではない。しのごの言わせずにやるという姿勢では、大きな矛盾、批判が広がっていく」と強調しました。
志位氏は、来週予定されている代表質問で、国政の基本問題について、首相の姿勢をただしていく決意を述べました。