2017年11月16日(木)
福島・いわき
風力発電計画地を視察
岩渕・武田議員 54基に住民不安
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日本共産党の岩渕友、武田良介両参院議員は15日、福島県いわき市の風力発電事業の現地を視察しました。宮川えみ子党福島県議が同行しました。
いわき市には遠野町周辺に三つの風力発電事業が計画されており、風車54基が密集することになります。
地域住民からは土砂災害や低周波音被害、環境破壊などを懸念する声が上がっており、経産省が事業主に対して、環境影響評価の実施や計画見直しなどを求める意見、勧告を出しています。
両議員は、羽根だけで直径117メートルの巨大風車9基の建設が計画されている三大明神山周辺を見下ろす高台を地域住民約40人と一緒に視察。「遠野町の環境を考える会」の東山広幸さんが「住民との合意も、住民へのメリットもない計画であり、土砂崩れや騒音をはじめ大小さまざまな心配が広がっています」と話しました。
住民との懇談会では「なぜ国や県は震災復興を訴えながら、被災地をさらに電力供給源として利用しようとするのか」「予定地が家のすぐそばなので、眠りを妨げられ、住めなくならないか不安です」などの訴えが寄せられました。
岩渕、武田両議員は「再生可能エネルギーの普及は必要ですが、地域の暮らしを守る十分な規制がないという新しい課題もあります。みなさんの声をもとに行政に対応を求めます」と話しました。