2017年11月16日(木)
活断層なら被害深刻
新基地 オール沖縄会議が勉強会
辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議は14日、那覇市内で開いた幹事会で、加藤祐三琉球大学名誉教授(岩石学)を講師に、新基地予定海域で指摘されている活断層問題についての勉強会を開きました。
加藤名誉教授は、会場に張り出された海上保安庁水路部の5万分の1の海底地形図、防衛省の地質断面図を使って、「活断層の可能性」を縦横に語りました。
海底地形図は新基地建設が予定されている名護市大浦湾の海の深さを詳細に調査したもの、地質断面図は那覇防衛施設局(当時)が新基地建設のための環境影響評価の資料として作成したもので、いずれも公表されています。
加藤名誉教授は、二つの資料を検討。辺野古海域、陸上部のV字形滑走路地下に走る二つの断層が「活断層の可能性がある」ことを指摘しました。
加藤名誉教授は、“講義”のなかで、大浦湾を震源域とする地震や津波が発生すれば軍事基地である海上構造物が破壊され、燃料、爆発物などの危険物による海域の深刻な環境破壊が避けられない、と述べました。
防衛省が辺野古や大浦湾の地質を「安全だ」とするなら、これまで大浦湾で実施した最新調査船「ポセイドン」などによる音波探査、ボーリング調査の詳細なデータを公表すべきだと力説しました。