2017年11月14日(火)
夜勤改善運動で成果
2交代 16時間以上勤務は減少
日本医労連が調査 運動さらに
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日本医療労働組合連合会(日本医労連)は13日、看護職員などの夜勤実態調査結果を発表しました。8時間以上の長時間夜勤となる2交代夜勤で、16時間未満夜勤が56・9%(昨年度44・9%)と増加し、16時間以上が43・1%(同55・1%)に減少しました。夜勤改善に取り組んできた運動の成果のあらわれだとしています。
2交代病棟の割合は37・2%(同38・4%)で微減しました。
勤務と勤務の間隔では、「8時間未満」が49%(同48%)で、極端に短い勤務間隔が半数に達しました。「12時間未満」は15・7%、「16時間未満」31・8%でした。
看護師確保法・基本指針で3交代の夜勤回数は月8日とされていますが、月9日以上(2交代では月4・5回以上)の夜勤をした人の割合は、3交代で23・9%、2交代で31・8%に達しました。とりわけ集中治療室(ICU)では、3交代で39・4%、2交代で54・8%と回数オーバーが多くなっています。平均夜勤日数は、3交代で7・69日(昨年度7・63日)、2交代で4・01日(昨年度4・04日)です。
東京都内で会見した森田しのぶ委員長は、「2交代病棟は、過去最高だった昨年度より減ったが、極端に減っているわけではない」と指摘。大幅増員・夜勤改善にむけて運動を強化すると語りました。あわせて、夜勤制限にむけて看護師確保法の実効性を高めるとともに、国際基準にてらした水準にする必要があると強調しました。
調査は、6月の勤務実績にもとづくもの。全国402施設、3045職場、看護職員・要員11万8368人の回答を集約しました。
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