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2017年11月12日(日)

なんだっけ

来年度改定の介護報酬って?

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図

 Q 来年度に改定される介護報酬って?

 A 介護を必要としている人にサービスを提供した介護事業者に支払われる費用のこと。報酬は介護サービスごとに決められた公定価格で、原則3年に1回見直されます。2018年度は、医療費の価格となる診療報酬と同時に改定が行われます。

 Q 介護報酬の改定でどんな影響がでるの?

 A 報酬の引き下げでサービス切り捨てが行われ、利用者だけでなく経営にも直結します。前回15年度の改定では、「要支援」を保険給付から外す改悪が強行され、2・27%の報酬引き下げが行われました。介護職員の処遇改善加算が付けられましたが、それを除けば実質4・48%もの大幅引き下げです。16年の介護事業所の倒産は民間調査で過去最多を記録しました。17年度介護事業経営実態調査では22サービス中14サービスで利益率が低下しました。

 Q 今回はどうなるの?

 A 65歳以上の高齢者数は25年度に3657万人になると国は推計しています。それに伴う制度の充実や人材確保が必要ですが、安倍政権は社会保障費の自然増1300億円の削減を求めています。今回の改定議論で財務省は、訪問介護での生活援助サービスの報酬引き下げや、通所介護事業所の規模に応じた報酬格差を提案。利用者の多数を占める「要介護1、2」の切り捨てを狙います。利用者へのサービスや労働条件をよくして介護現場を充実させるには、介護報酬の引き上げが不可欠です。

 (2017・11・12)


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