2017年11月10日(金)
「現状では受け入れ困難」
豊洲新市場 江東区議会議長が表明
東京都が豊洲新市場を2018年10月中旬に開場することを築地市場の業界団体代表と合意したことに対して、江東区議会の榎本雄一議長は「本区との約束は何一つ果たされていない。現状のままでは市場の受け入れは困難」とするコメントを発表しました。
コメントは6日付。区が土壌汚染対策、交通対策、にぎわいの場の創出という三つの約束を交わして市場の受け入れを表明したものの「本区との約束は何一つ果たされていない」と強調しています。
また、都が観光客などの集客を狙って新市場に開設する「千客万来施設」で、進出予定事業者の万葉倶楽部が撤退を示唆していることに懸念を表明。地下鉄の江東区内への延伸計画についても、都が「最大限の努力を傾注」と約束したにもかかわらず「実現の道筋が全く見えてこない」としています。
その上で、「都の対応はあまりにも不誠実であり、現状のままでは、住民の理解を得ることはできず、市場の受け入れは困難と言わざるを得ない」と述べています。