2017年11月10日(金)
豊洲開場日決定先送り
業界団体 都との協議開催延期
東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転をめぐり、築地の業界団体らでつくる築地市場協会の正副会長らが9日、会合を開きました。豊洲市場のある江東区が市場の受け入れに懸念を示しているなどとして、同日に予定していた業界としての開場日決定の先送りを決めました。
開場日をめぐっては、都と築地の業界団体で構成する新市場建設協議会を10日に開き、正式に決める見通しでした。しかし、市場業界団体の要求を受け、都は協議会の開催延期を発表。再協議の日程は決まっておらず、結論が出るまで、なお時間がかかりそうです。
業界団体幹部らの会合は非公開で、都の村松明典中央卸売市場長らも出席。業界団体役員らは、移転先の江東区議会の議長が6日に「現状のままでは市場の受け入れは困難」とのコメントを出したことなどから、10日の会合の中止を決めたものです。
会合後、築地市場協会の泉未紀夫副会長は記者団に「移転先の区が受け入れないと言っているのに、『いつ移転する』と決められるのか。(都が)区との関係を修復し、それから業界との話し合いになる」と述べました。
都と業界団体は6日、2018年10月中旬の移転で合意していました。