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2017年11月8日(水)

「気温上昇1.5度」で団結を

開会式で議長呼びかけ

COP23 in ボン

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(写真)フィジーパビリオンの開場に立ち会うバイニマラマ・フィジー首相(右奥)=6日、ドイツ・ボン(岡本あゆ撮影)

 【ボン(ドイツ西部)=伊藤寿庸】国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)が6日開幕し、本格的な討議に入りました。パリ協定の第1回締約国会議第2会期など数多くの重層的な会議が開かれています。

 太平洋の島国として初めてフィジーが議長国となって開かれる会議。開会式でバイニマラマ首相が、「気温上昇1・5度」の目標への団結を呼びかけるなど、地球温暖化防止への世界の取り組みを求める強い決意を示しました。

 パリ協定は、産業革命前と比べて「気温上昇を2度より十分低く抑え、1・5度に抑える努力をする」ことを目指すとしていますが、「1・5度」への言及も島しょ国の主張で入ったものです。

 国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)のパトリシア・エスピノーサ事務局長は6日の記者会見で、「今回の会議を次のステージへの跳躍台とする」ことを強調。パリ協定に基づく国別目標では、気温上昇抑制に届かないため「緩和(気温上昇を抑える措置)、適応(気候変動の被害を減らす措置)のすべてで高いレベルの合意を目指す」と述べました。

 NGOの「気候行動ネットワーク」のハルジート・シン氏(アクションエイド)はこの日の記者会見で、「気候変動に対して責任のない人々が命と生活、財産を奪われている。今回の会議では、被災者にとって目に見える進歩がなければならない」と強調しました。

 また「地球の友インターナショナル」のディピ・バトナガル氏は「国別目標は、実行手段としての資金と技術が絶対に必要だ。危機をつくり出した先進国がそれを提供するべきだ」と指摘しました。


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