2017年11月7日(火)
「都のやり方ひどい」
豊洲 来年10月移転合意
都と業界団体 汚染状態続く中 強行
東京都は6日、築地市場の業界団体代表との協議会を開き、築地市場の豊洲新市場(江東区の東京ガス工場跡地)への移転を来年10月中旬とすることで合意しました。協議会を傍聴した市場関係者から「無責任だ」と批判する声があがりました。
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新市場予定地の土壌、地下水の有害物質汚染を除去できず、高濃度に汚染された状態が続く中で、移転時期の決定を強行しました。
あいさつした村松明典中央卸売市場長は、揚水井戸の増設や地下空間の換気設備設置など土壌汚染対策の「追加対策」工事で入札不調が続いていることについて、「ご心配をおかけしている」とした上で、「予定価格の再積算を行って来年7月末までに(追加対策を)完了させ、移転時期に影響ないように取り組む」と述べました。
都側は、追加対策工事と農林水産相の市場開設認可手続きが完了した段階で、小池百合子知事が「安全宣言」を行うとして、10月中旬に市場を移転する方針を示しました。
水産卸、水産仲卸、青果など業界団体の代表は移転方針を了承。詳細な日程については、10日に再度協議会を開いて決めるとしました。
小池知事は6月、豊洲移転方針を表明。7月には土壌と地下水の汚染を環境基準以下にする「無害化」の方針を撤回しましたが、8月に行った調査では地下水から環境基準の120倍のベンゼンを検出し、仲卸業者からは「下げると言っていた地下水位だって下がっていない。汚染された中では仕事したくない」などの声があがっていました。