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2017年11月4日(土)

国会包囲行動

日本共産党 志位委員長のあいさつ

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 日本共産党の志位和夫委員長が3日の安倍9条改憲阻止の国会包囲大行動で行ったあいさつ(全文)は次の通りです。


「安倍政権による9条改定反対」―この公約実践のため、力あわせ、頑張り抜く

写真

(写真)訴える志位和夫委員長=3日、国会正門前

 みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です。(拍手)

 まず総選挙でのご支援に心からの感謝を申し上げます(拍手)。日本共産党が後退したことはたいへん残念であり、私たちの力不足であり、力をつけて次の選挙では必ず巻き返したいと決意しています。(「いいぞ」「頑張れ」の声、拍手)

 同時に、私たちは総選挙を、市民と野党の共闘という形でたたかい、立憲民主党が躍進し、共闘勢力全体としては議席を倍に伸ばすことができたことは、私たちにとっても大きな喜びです。(「よし」の声、大きな拍手)

 そして三つの野党が市民連合と交わした7項目の政策合意の第1項目は、「安倍政権による9条改定反対」です(「そうだ」の声、拍手)。この国民のみなさんへの公約を実践するために、力をあわせ、頑張り抜くことを、まず固くお約束したいと思います。(「頑張ろう」の声、大きな拍手)

安倍9条改憲の狙い―海外での無制限の武力行使が可能に

 みなさん。安倍・自民党は、9条に自衛隊を明記する改憲論を打ち出しています。どうなるでしょうか。狙いがどこにあるでしょうか。首相は、「ただ(自衛隊の存在を)書くだけです。何も変わりません」といいます。しかし、「何も変わらない」なら、憲法を変える必要がないじゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 実は、たいへんな問題が起こってきます。法律の世界では、「後からつくった法律は、前の法律に優先する」―これが一般原則とされます。ですから、たとえ9条2項を残したとしても、後から「自衛隊を保持する」という項をつけくわえたとすると、こちらが優先することになる。9条2項が死んでしまう。

 しかし、9条を9条たらしめている9条の命は、2項にこそあるのではないでしょうか(「その通り」の声、大きな拍手)。この項があったために、戦後、自衛隊は一人の外国人も殺さず、一人の戦死者も出してこなかった。2項が海外派兵を阻む壁となってたちはだかってきた。これを取り払ってしまったら、海外での無制限の武力行使が可能になってしまいます。ここに安倍改憲の狙いがある。このような恐ろしい道は絶対に許すな。この声を広げに広げようではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

日本に求められているのは憲法を変えることでなく、憲法を守る政治をつくること

 だいたい、安倍首相に憲法改定を語る資格があるでしょうか(「ない!」の声)。憲法を少しも守らないじゃないですか(「そうだ」の声)。安保法制、秘密法、共謀罪―どれもこれも憲法違反の法律です。数の暴力で次々に強行してきた。野党が憲法53条にもとづいて臨時国会召集を要求しても、3カ月も放置し、疑惑隠しの冒頭解散を強行しました。

 憲法を守らない首相に、憲法改定を語る資格などありません(「そうだ」の声、拍手)。いま日本に求められているのは憲法を変えることではなく、憲法をちゃんと守る政治をつくることではないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

たたかいの目標―9条改憲案の国会発議を絶対に許さない

 最後にみなさん。私たちのたたかいの目標は何でしょうか。9条改憲案の国会発議を絶対に許さない(大きな拍手)。ここに目標をはっきりすえようではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 それは可能でしょうか。国会の中だけを見ると、改憲派が多数です。しかし国民のみなさんの中で安倍9条改憲は絶対にだめだという揺るぎない多数派をつくることができれば、あの安倍首相だって、国会発議が怖くてできなくなりますよ(「そうだ」の声)。そういう状況に追い込もうではありませんか。(「おー」の声、大きな拍手)

 この問題の帰趨(きすう)を決めるのは、主権者である国民のみなさんです。3000万署名を必ず集めきり、安倍9条改憲反対の揺るぎない国民的多数派をつくろうではありませんか(大きな拍手)。改憲策動をみんなの力で葬り去ろうではありませんか(「おー」の声、大きな拍手)。私たちも一緒に頑張ります。ありがとうございました。(歓声、大きな拍手)


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