2017年11月2日(木)
総選挙結果うけて
民主主義の勝利導いて
同志社大学大学院教授 浜矩子さん
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主要なメディアは「自公圧勝」などと言っていますが、正確には「かろうじて選挙前勢力を維持」というのが実態です。彼らとしては想定外だった立憲民主党が野党第1党に躍り出ました。自分たちに近いところにいる希望の党も取り込んで「改憲勢力の全面勝利」とならなかったという意味では、敗北であったといってもいいのではないかと思います。
共産党は候補者調整を非常に前向きに、積極的に行いました。そのことが野党模様を大きく塗り替え、安倍政権が想定していなかった結果を生みました。その意味で、共産党は存在感を強めたといえます。
今、民主主義対国粋主義の構図が鮮明になっています。共産党の歴史に支えられた組織力を生かしながら、市民と野党の連合を選挙のためだけではなく、しっかり支え、方向付け、リードしていく。そのことによって、民主主義対国粋主義の相克を民主主義側の勝利に導いていくことに、力を入れていただきたいです。