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2017年11月2日(木)

民意をゆがめる自公の「虚構の多数」

三つのしかけを告発

国会前集会で志位委員長

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 日本共産党の志位和夫委員長は1日、衆院第2議員会館前で開かれた総がかり行動実行委員会など3団体主催の集会でスピーチし、総選挙結果を報告しながら、力を合わせて9条改憲の国会発議を絶対に阻止しようと呼びかけました。

 このなかで志位氏は、総選挙で与党が3分の2超の議席を占めたことにふれ、「国民多数の支持を得たと思ったら大間違いです。確かに議席では、自公が多数を占めたわけでありますが、それには三つの仕掛けがあった」として3点を指摘しました。

 一つは、小選挙区制です。自民党が比例代表で得た得票率は33%、(有権者全体に占める)絶対得票率は17%です。ところが、全体の議席では61%を占めました。「これは大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制がつくった虚構の多数だということを、言わなければなりません」と志位氏。

 二つ目は、野党の中に分断と逆流がおこったことです。志位氏は「希望の党が登場し、野党の分断がはかられた結果が、自公の多数を許す結果になった。自分たちが強いから多数になったわけでは決してないということを、私は安倍さん(首相)にはっきり言いたい」と強調しました。

 三つ目は、安倍首相は今度の選挙で徹底して争点を隠したことです。安倍首相は「森友・加計疑惑」について一言も街頭演説で言いませんでした。

 志位氏は、総選挙公示前日に行われた党首討論で安倍首相に「あなたは『丁寧に説明する』と言った。ならば明日の第一声で『森友・加計疑惑』についてきちんと説明すべきだ」とただしたのに対して、安倍首相が「街頭演説は15分と決まっているからできません」と答えたことを紹介。「結局、選挙中一言も言わなかった。改憲についても彼らは言いませんでした。『森友・加計疑惑』を隠し、改憲の野望を隠して得た議席だということを私は言いたいし、この議席をもって『もうみそぎはすんだ。改憲を進める』。こんなことは絶対に許してはならないと私は言いたい」と訴えました。


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