2017年11月2日(木)
共闘前進させつつ党躍進に貢献する国会論戦を
議員団総会 志位委員長があいさつ
特別国会開会 会期39日間
第195特別国会が1日開会されました。前日まで審議なしの8日間の会期に固執していた自民党は、同日の衆院各派協議会で会期を12月9日までとしたいと提案し、野党側も同意。衆院本会議で議決され、39日間の会期が確定しました。「森友・加計」疑惑の真相解明や山積する内外の課題の審議を求める世論の前に、与党側は、30日間以上の会期で十分な質疑の保障をとの野党側の要求に従わざるをえなかったものです。1日の衆参両院本会議での首相指名選挙で再選された安倍晋三首相は、閣僚全員を留任させて第4次安倍内閣を発足させました。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつし、今国会に臨む決意を表明しました。(あいさつ全文)
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志位委員長は国会議員団総会でのあいさつの冒頭、与党が当初、まともな審議もなく8日間で閉会しようとした特別国会の会期を、12月9日までとすると表明したことについて、実質審議を求める国民の世論、野党の要求におされたものであり、「議会制民主主義を守る重要な成果だ」と述べました。
また安倍晋三首相が指示した野党質問の削減について、「議会制民主主義破壊の無法な要求だ」と批判し撤回を求めました。
総選挙の結果にふれた中で、市民と野党の共闘を進めるうえで日本共産党が果たした役割に各界の識者から高い評価と激励が寄せられていると述べ、選挙戦を振り返りました。
安倍自公政権が国民の批判と怒りに追い詰められるもとでの選挙となり、安倍政権がもっとも恐れたのは、市民と野党の共闘が強力な“受け皿”になって政権を倒すことでした。志位氏は、「そのときに、安倍政権の最大の援軍となったのが、希望の党の登場とそれへの民進党の合流という逆流だった」と指摘。この動きを“成功”させていたら、「共闘が破壊されただけでなく、憲法改定推進勢力による二大政党化が一気に進む危険があった」と語り、「日本共産党が揺るがず共闘の旗を掲げ、献身的に奮闘し、逆流を止め、将来の展望を開いた。日本の前途がかかった重大な政治戦で、わが党がこうした歴史的役割を果たしたことを、みんなの深い確信、誇りにして、市民と野党の共闘の本格的発展のために引き続き力を尽くそう」と力を込めました。
「市民と野党の共闘を前進させながら、いかにして日本共産党の躍進をかちとるかは、新しい努力と探求が求められる課題だ」と述べ、「私たちの国会活動そのものが、『共闘を前進させつつ、党の躍進をかちとる』ことに貢献するものへと発展するよう、知恵と力を尽くす」と表明しました。
市民と野党の共闘を前進させる論戦と活動の強化では、3野党と市民連合が政策合意で掲げた「安倍政権による憲法9条改定に反対」という国民への野党共通の公約を果たすことが最大の急務だと強調。「私たちの目標は、憲法9条改定案の国会発議を何としても阻止する―ここにおいて頑張りぬきたい。この一点で、政治的立場の違いを超えて、ゆるぎない国民的多数派をつくるために全力をあげよう」と呼びかけました。
同時に、日本共産党ならではの論戦に取り組むことをこころがけていきたいと述べ、異常な米国言いなり、財界中心という、日本の政治の二つのゆがみを明らかにし、国民共通の認識にしていく仕事は、日本共産党国会議員団ならではの仕事だと強調しました。