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2017年11月1日(水)

米F35A 嘉手納に初配備

沖縄 「容認できない」地元抗議

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 米空軍が嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)への暫定配備を発表していたF35Aステルス戦闘機12機のうち、2機が10月30日、同基地に飛来しました。同機の海外への実戦配備は初めて。


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 沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する3市町連絡協議会」は24日にF35を嘉手納基地で展開しないよう米軍などに求めていました。

 3連協の要請を無視する米軍に嘉手納町の當山宏町長は「われわれの願いに反して激しさを増す嘉手納基地の運用に大きな懸念を持っている。ヘリ炎上など米軍機事故が相次ぎ、町民の不安が高まる中での配備。決して容認できない」と批判しています。

 米空軍によれば、嘉手納に配備されるのは米ユタ州ヒル空軍基地に所属する第34戦闘飛行隊約300人とF35A12機で、期間は約6カ月です。

 F35Aの展開は、米本土などから嘉手納や韓国、グアムに実戦可能な部隊を展開させ即応態勢をとる、米空軍の「戦域安全保障パッケージ」(TSP)の一環です。嘉手納へのTSP展開は、2007年に12機のF22配備に始まり、15年以降F16が配備され、切れ目なく続いています。

F35A 飛行士の低酸素症など相次ぐ

 米航空専門誌『アビエーション・ウィーク』電子版によれば、米空軍のF35Aステルス戦闘機の飛行士に、低酸素症などとみられる体調不良が相次いでいます。同機は10月30日から米空軍嘉手納基地(沖縄県)に暫定配備が始まり、来年3月までには自衛隊も配備を開始する計画です。

 F35Aをめぐっては、今年5月から6月にかけて、米アリゾナ州のルーク基地に所属するF35Aの飛行士に低酸素症や高二酸化炭素症などとみられる症状が5件発生。このため米空軍は同機の飛行を一時停止し、1週間後に飛行を再開しましたが、同じような症状が5件発生しました。米軍は調査に乗り出していますが、いまだに原因は不明です。

 米海軍によれば、低酸素症は厚木(神奈川県)や岩国基地(山口県)に配備されているFA18戦闘攻撃機でも多発。最も深刻な「クラスA」に分類される事故の原因にもなっています。


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