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2017年10月30日(月)

総選挙結果うけて

政治と市民つなぐ

同志社大大学院教授 岡野八代さん

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 選挙だけが市民にとっての政治ではありません。とはいえ選挙は国の最高機関である国会に、私たちの代表を送り出す決定的な手段である限り、最大かつ真摯(しんし)な政治的意思表明の機会です。

 前回の「アベノミクス解散」にも辟易(へきえき)しましたが、今回の解散は、最低の、この上なく選挙民を愚弄(ぐろう)した選挙でした。

 与党だけでなく、野党と市民の共闘という約束を反故(ほご)にした政治家たちも、選挙に出る資格などなかった。この1月(ひとつき)、総選挙をめぐって露呈した日本政治の醜悪(しゅうあく)さに、唯一振り回されず、政治を本来の姿に引き戻そうとしてくれたのが、共産党でした。

 今回の選挙結果は、市民に対する愚弄の道具に成り果てた選挙を、市民の政治へと近づけようとする、真の意味での「市民と野党の共闘」の始まりだと感じています。

 市民とともに歩む。政治の原点に返りつつ、クオータ制導入や多様な社会構成員の声を救いあげる方途を模索してほしい。共産党には、議会政治と市民をつなぐ要となってくれることを期待しています。(寄稿)


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