2017年10月29日(日)
着陸帯使用中止を検討
在沖米軍トップ ヘリ炎上で謝罪
副知事と会談
沖縄県東村高江で米軍CH53Eヘリが炎上した問題で27日、在沖縄米軍トップのニコルソン4軍調整官が県庁に来て富川盛武副知事に謝罪しました。そのなかでニコルソン調整官は、住宅地に近い3着陸帯(ヘリパッド)の使用中止を「県の意向に沿う方向で検討する」と明言しました。
面談は非公開で、1時間あまり行われました。富川氏が求めた3着陸帯の使用中止についてニコルソン調整官は「ほかの着陸帯を使用できないか、検討したい」と回答。水源地ダム上空の飛行中止要求に対しても「検討したい」と答えました。
同席した謝花喜一郎知事公室長が、ヘリ炎上現場の土壌の行方を聞くと、ニコルソン調整官は「コンテナで保管している。サンプルを採取した後お返しする」と答えましたが、保管している場所については明らかにしませんでした。放射能については、即時に測定し、人体に影響を及ぼす結果が出なかったと説明。他の有害物質の有無は「米側で調査し、結果を報告する」と答えました。
米側は、この間、米軍がらみの事件・事故について県庁に来て謝罪することを拒否していました。富川氏は「『公開』を強く求めたが米側が譲らなかった。折衷案になったが、先方が来て謝罪することが大事だと判断した。面談の中身はきちんと公表したい」と語りました。
富川氏は28日、本紙取材に面談内容を明らかにしました。