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2017年10月25日(水)

きょうの潮流

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 謙虚に、真摯(しんし)に―。安倍首相が今後の政権運営にあたって口にしました。思えば5年前の総選挙で政権についたときも最初は低姿勢でした▼それがポーズだったことはすぐに。3カ月後には、原発ゼロの多数の声を無視して再稼働を宣言。国民も、憲法も置き去りにしたその後の暴走ぶりは周知の通りです。そのたびに市民と野党は国会前で全国で集まり、反対の意思を貫いてきました▼アベ政治の対極となってきた共闘の力。逆流のもとでも連帯の絆を守った共産党への信頼や共感がひろがっています。市民連合は「自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したい」▼選挙前に本欄で紹介した「市民の会しが」のメンバーで作家の伯宮(たかみや)幸明(さちあき)さんのブログは、この間の共闘活動を振り返りながら「共産党は市民に協力的だった」と。「そこまで譲っていいのというぐらい譲ってきた。こういう姿勢を僕たちは見ているのだ。政策だけでなく、人間として信用できるのかどうかという部分は大きい」▼ツイッターではこんな声も。民主党の議員だった水島広子さんは「立憲主義と民主主義を守るために、本当に『身を切る改革』をした共産党には敬意を表する」。元生活の党の三宅雪子さんも「御党に犠牲を強いることがない形を模索する必要があると感じています」▼殊勝な態度を見せながら、改憲への衝動を抑えきれない安倍首相。それに抗する新たな共闘勢力と草の根の流れ。たたかいは始まっています。


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