2017年10月25日(水)
小選挙区制の害悪くっきり
自民 47%の得票で74%の議席
絶対得票率 比例は17%
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総選挙で自民、公明の与党の獲得議席は310議席(選挙後の追加公認は除く)で、衆院定数(465)の3分の2をしめ「大勝」とされています。
これは選挙区で1人しか当選せず、2位以下の投票が議席に全く反映されない小選挙区中心の現在の選挙制度の害悪のあらわれです。
小選挙区で自民党は約2650万票を獲得し、得票率は47・82%。全有権者の中で自民党に投票した率(絶対得票率)は24・98%にすぎませんでした。
しかし自民党はこの小選挙区で289議席中215議席を獲得し、議席占有率は74・39%にのぼります。自民党は公明党と協力して全有権者の4分の1の票を集めることで、小選挙区で4分の3もの議席を占めているのです。
一方、民意をもっとも反映する比例代表で、自民党は約1856万票。得票率は33・28%で、絶対得票率は17・49%でした。比例での議席占有率は37・5%でした。
自民党は比例での絶対得票率が、政権から転落した2009年総選挙時の18・1%を下回り続けています。12年総選挙は15・99%、14年総選挙は16・99%にとどまっています。