2017年10月25日(水)
F35A 嘉手納に暫定配備
12機 事実上の拠点化狙う
米太平洋空軍は23日、ユタ州の第34戦闘飛行隊に所属するF35Aステルス戦闘機12機と兵士約300人を嘉手納基地(沖縄県)に暫定配備すると発表しました。期間は11月上旬から6カ月間で、同機の海外配備は初めてです。
米空軍の戦力を海外に前方配備し、即応態勢を取る「戦域安全保障パッケージ」(TSP)に基づくもの。嘉手納ではTSPに基づく外来機の飛来が常態化しており、周辺住民は深刻な爆音被害に苦しんでいます。嘉手納町など周辺自治体は反発を強めています。
岩国基地(山口県)には、すでに海兵隊仕様のF35B10機が常駐配備されています。今後、さらに6機が追加配備され、嘉手納を事実上の拠点にすることが狙われています。
F35は米軍の最新鋭戦闘機で「第5世代」に属するとされており、航空自衛隊も来年3月までに三沢基地(青森県)に配備する計画です。