2017年10月12日(木)
米軍ヘリ墜落・炎上
沖縄・高江 集落近くで
沖縄県東村高江の集落に近い民間牧草地で11日午後5時半すぎ、米軍ヘリが飛行中に出火し、墜落しました。防衛省沖縄防衛局が米軍から得た情報によれば、米軍北部訓練場付近(東村、国頭村)で米海兵隊普天間基地(宜野湾市)所属のCH53Eヘリの事故が発生し、けが人はいないものの、機体が炎上していると言います。
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日米両政府は、北部訓練場「過半」返還の条件として、住民約150人が暮らす高江の集落周辺に6カ所のヘリ着陸帯を建設。うち2カ所が15年2月、4カ所が昨年12月、米軍に提供され、米海兵隊のMV22オスプレイや米軍ヘリの飛行が昼夜を問わず激増していました。今回の事故は起こるべくして起こった事故と言えます。CH53は2004年8月にも沖縄国際大の校舎に激突し、墜落・炎上しました。
住民からの「牧草地から黒煙が上がっている」との電話で現場に急行した日本共産党の伊佐真次村議によると、「日の明かりがあるうちは別の米軍ヘリが消火活動に当たっていた。地上から消防車もかけつけているが、ホースから水が届いていないようだ」といいます。「現場近くには畜舎もある。住宅地から数百メートルのところだ」といいます。
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墜落事故の現場付近はすでに規制線がはられ、住民も立ち入りできない状態だと言います。
伊佐村議は、「米軍ヘリから真っ黒い煙と赤い炎があがっていた。1キロ以内には豚舎やハーブの加工場もある。ハーブ園の住民は『以前にはヘリが不時着したが、今度は本当に墜落した。とんでもないことだ』と怒っている」と怒りをあらわにしました。
沖縄県の翁長雄志知事は記者団の取材に応じ「海兵隊所属機は昨年から墜落、緊急着陸を繰り返しており、今回の事故発生に強く抗議するとともに、事故原因の徹底究明・早急公表、同型機の飛行中止を要請する。私も明日、朝一番に現場にいって状況把握する」とものべました。